慢性的なストレス、これは自然治癒力を妨害する最も強力なブレーキである。
長期間持続するストレスを抱えながら暮らす今の私たち。
記憶・考え・想像のように、心の力を通して休むことなくストレスを作りだしている。
私たちの身体のストレス反応は自律神経により調節される。
息をして眠り、消化して心臓が動き体温を上げ下げする、全ての生命機能が自律神経により調節・管理され、身体の恒常性維持を助ける。
自律神経は体内の安全とバランスを維持する鍵だといえる。
すべての生命の最も重要な基本動機は生存。
生存のためには、事故で死なないように、そして、病気で死なないようにしなければならない。
私たちの身体の自律神経はこの2つの危険に効果的に対応するため、相反した2つのサブシステムを備えている。
一方を交感神経、もう一方を副交感新経という。
交感神経は私たちを興奮させ、副交感神経は私たちをリラックスさせる。
私たちが状況を危機だと認識しストレス反応を示せば、交感神経が主導権を握る。
副交感神経は身体を休ませ、消化を通してエネルギーを補給し、毒素を排出して、損傷した部分を修復する役割を担当する。
ストレスで交感神経が興奮すると、消化器などの内臓器官から腕や足の大きな筋肉へと血が流れる。
思考・分析・判断に関する大脳皮質の活動が一時的に停止する。
すなわち、一時的に高血圧・糖尿・心臓病・動脈硬化・知覚障害・消化不良状態が作られる。
これは危機対応に必要な、急激な行動のための途方もない潜在的なエネルギーが体内に作られる。ストレス反応で生じた爆発的なエネルギーが体外へ放出されない場合、内部に向かい、細胞と臓器が傷つけられる。
さらに、エネルギーを続けて供給することはできないため、エネルギーは枯渇し、
神経・臓器・筋肉の疲労・血液循環・免疫力の低下、さらには内分泌機能が乱れる事態になる。
交感神経優位状態、「緊急対応モード」をOFFにして、
副交感神経優位「休息と充電モード」をONにする
具体的な方法として、
・呼吸の力
・なぜ体温が重要なのか
・心の力は強力
3シリーズで紹介していきます。