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家に居て、時々わが体力の辛苦せざる程の労動をなすべし

西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、
人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。
帯津氏が、貝原益軒の『養生訓』を元に自身の“養生訓”を明かす。

*  *  *
【貝原益軒 養生訓】(巻第二の2)
家に居て、
時々わが体力の辛苦せざる程の労動をなすべし。
(中略)常に身を労動すれば気血めぐり、
食気とどこほらず、是養生の要術也。(巻第二の2)

養生訓では、体を動かすことの大事さを説いています。体を動かすと気血がよくめぐり食も滞らない。
これが養生の要点だというのです。

また秦の宰相、呂不韋(りょふい)が諸家の学説を集めて作った『呂氏春秋(りょししゅうじゅん)』
の中から、「流水不腐」のくだりを引用して以下のように語ります。

「流水はくさらないが、たまり水はくさる。扉の開け閉めする軸には虫がくわない。
このふたつは常に動いているから、わざわいがない。人の身もおなじことである」(巻第二の3)

益軒は体を動かすことを、「労動をなすべし」といいます。
人偏のない労動ですが、労働と同様、働くという意味があります。
ただ体を動かすだけでなく、働いて体を動かせというところがいいですね。

以前に取り上げた「家業に励むことが養生の道」(7日25日発売号)に通じるところがあります。
フィットネスクラブで機械の上で走っているより、家の掃除でもして
体を動かした方がいいということでしょう。

がんや認知症の予防にも、適度な運動がプラスになるというのは、西洋医学の立場からも言えることです。


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